“理由”と”根拠”が失敗を減らす

ここ最近、為替取引を再開しました。

しばらくは金利運用で塩漬けしていた外貨運用ですが、ちょっとまたトレードを動かし始めてみようかなと。

為替市場なんていうのは時々刻々と変化し、いろんなセオリーが毎日変わりますので、以前のようにはいかないはずです。

ということでまずは情報収集を始めた所、Twitterで”チワワのエル“さんという方を見つけました。

FX運用の中でもとりわけリスクの高い「先出し(予測の明言)」を「リアルタイムトレード配信」で行っているというツワモノ。

明言+リアルタイム配信なので吐いた言葉は飲み込めません。

つまりそのリスクは、明言した予想が外れたら叩かれるからです。

そもそも自己責任の世界で情報を鵜呑みにして、失敗した結果を他人のせいにするという人間の神経が理解できないのですが、まあ世の中そんなもんです。

要するに、この方は「未来はこうなる」というのを具体的に明言します。

で、往々にしてそのとおりになる。何故か?

これはエルさん自身が口酸っぱくおしゃっていますが、「理由と根拠があるから」に他なりません。

実績と統計に基づき、分析の結果それを根拠として発信。未来が見えるのは必然だ。ということです。

これを無料で配信しながら教えてくれます。1 回あたり5時間も6時間も配信してます。笑

面白く、なにより勉強になるので一見の価値アリです。

さて、そこで私自身強く共感するのが「理由と根拠」。

これは我々の普段の生活の中で強烈に根ざしている行動動機で、多分細かいレベルでは意識しなくても「理由と根拠」を持って行動しているはずです。

今回はこれの重要性について、フィールドを購買というところに移して少し触れようと思います。

テーマは「それはあなたにとって、安いですか?」です。

では、よろしくおねがいします。

※上記は本記事の執筆のきっかけを記載しただけなので、以下には直接関連ありません。一旦、為替の話から切り離してお読みください。

例えば、誰かに買い物をお願いするとしましょう。

大根でも買ってきてもらいましょうか。

そして近所にスーパーが2軒あるとします。

すると買い物に行った田中くんから

A店は1本100円。

B店は1本120円。

どっちにしましょう?とメールが。

さて、どちらを買うのが正解でしょうか?

答えは「値段だけではわからない」ですよね。

仮にあなたが「安ければ良いに決まってる」と思っていれば迷うこと無くA店を選びます。

これが危険なのです。

判断材料が値段だけという事はもちろん、ニーズと合っているかどうかわからないのが最大の問題です。

例えば家族4人の夕食に大根を買うのであれば、その価値は物量に重きを置くことになるでしょう。

そして夕飯には1.5kgの大根が必要とします。

A店は1本100円→800g

B店は1本120円→1.5kg

鮮度が互角だった場合、賢い主婦はほぼ100%B店を選ぶでしょう。

総合的にニーズを満たしたのはB店になるからですね。

数量と単価の絶対値を、ニーズに照らし合わせた結果「安ければ良いに決まってる」を覆した瞬間です。

紐解くと、A店だとニーズを満たすためには2本買うことになり、結果200円の出費となります。

従量という判断材料が追加されたことにより、B店で購入するという明確な根拠と理由が生まれたわけです。

この様に、消費活動を行う時は大体根拠を作っているものです。

車や家など大きな買い物をするときにはその根拠づくりに皆奔走します。

ところが、月額数百円とか単価数千円のものになってくると、この根拠をすっ飛ばしてしまう事が非常に多いこともまた、事実なのです。

「安ければいいだろう」ももちろん危ないですし、「高ければ質がいいだろう」も危険です。

そうです、根拠がないからです。

超やばいです。ニーズを満たしていなければせっかく買ったものも、最悪一瞬でゴミです。

こと、私の仕事「アジャステンダー」ではそういった状況に直面したお客様を何人も見ており、この重要性は非常に高いと捉えています。

・価格だけで決めたアウトソーシング会社の質が低くて

・対応できる業務幅が狭すぎて結局意味を成さなくて

・いちいち指示が必要で、結果全然時間が取れて無くて

こんな事をよく耳にします。

言い方は悪いですが、結局は業者選択の際に自己ニーズとサービス内容の推し量りを見誤り、または行わずに的確な根拠付を行わなかった結果が”不満”として己に返ってきしまっている状況です。

最初に説明しない業者が悪いとかではなく、自己責任です。

アウトソーシングの世界や相場、ルールや通例など業界がちがうのでわからなかったから価格で決めた

これも言い訳です。

判断材料に乏しければこの情報社会、穴が開くまでネットを調べれば大抵の事はわかります。

これを持って業者に説明を求め、判断材料を増やし、的確な根拠の上で契約を進めることは可能だったはずです。

これをしなかったために、不利益を被ることは珍しく有りません。

何か行動を起こすときには必ず動機と根拠、理由が存在します。

ウォーキング1つとっても、健康のため→検査結果の数値を改善するため→運動が必要→一日の歩数目安30000歩を3ヶ月継続で改善できる→だからやる

こんな具合です。

新規事業だって「これは行ける気がする!」→「なんで?」→「なんとなく」で始める人は少ないでしょう。

事あるごとに根拠と理由を意識して判断すると、人生の失敗も減るかなと思います。

そのためには

・自己ニーズを把握する

・判断材料となる情報を集める

この2つがしっかり揃っていれば、精度の高い判断を下すことが出来、限りなく失敗しない足運びに繋がるのではないでしょうか。

失敗はすべてが悪ではありませんが、なるべく減らしたいもの。

根拠と理由、病的なまでに意識してみてはいかがでしょうか。