桃太郎考察 – 第一話

この物語は、そっとしときゃいいのに、いらんツッコミを入れながら読者の心の平和を取り戻すための読み物です。

もーもたろさーんもーもたーろさん。

ということで桃太郎。

ちゃんとした物語ベースはコチラ(福娘童話集様)。

昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。

おばあさんは川へ選択に。おじいさんは山へ芝刈りに。

この時おばあさんが川へ何を選択しに行ったのかが気になるところですが、本人希望により詳細は伏せられております。

さて、おばあさんが川で何かの選択はもう良いとして、洗濯をしていると、川上から大きな桃が

ドンブラコッコ、スッコッコ

と流れてきました。

ドンブラコッコ、スッコッコ…?

スッコッコ?

はて、聞き慣れない擬音に困惑しております。冒頭でリンクしてます原話にそう書いてあるんです。どういう状況でしょうか。スッコッコ。

考えても仕方ないのでそれはそれとして、無事テイクアウトした桃を持ち帰り、おじいさんの帰宅を待ってから割ってみると。中から元気な男の子が現れました。

おばあさんは男の子を嬉しそうに抱き上げると

「わたしたちが、いつも子どもがほしいと言っていたから、きっと神さまがこの子を授けて下さったにちがいありませんよ」

と、あまりにおかしな出来事ゆえか、おびただしい不思議の数々をなかったことにしてとてもポジティブにこの怪現象を捉えました。

さてこの怪現象、奇跡の申し子。桃太郎という名を授かりました。

桃から生まれたから桃太郎。金太郎さんも金から生まれたんですかね。

太郎さん派閥は出生がわかりやすく助かります。

もちろん麻生たr、、

一旦、黙りますね。

大事に大事に育てられた桃太郎。村一番の力持ちに成長します。そんな太郎くんもついに15歳になりました。

何が”ついに”なのかよくわかりませんが

だってそう書いてあるんだもん。

元服ですかね。

15になった太郎くんは

“どうやら鬼ヶ島というところで鬼たちがあちこちで奪ってきた宝を守っているらしい”

という噂を聞きつけます。

腕力にはちょいと自信アリの太郎くん。

太郎「おじいさん、おばあさん、どうか私をたびに出させてください」

おじい「旅って、どこにいくつもりじゃ?」

太郎「はい、鬼ヶ島へ行って悪い鬼を退治します」

年寄りだらけの村でトップを取っただけの若干15歳がとんでもない見切り発車です。

おばあ「ほう、それはいさましい事だ。そんな遠方へ行くのでは、さぞお腹が空くでしょうから、お弁当をこしらえてあげましょう」

大事に育てた割には意外とすんなり死地へ送り出すおじいとおばあ。

太郎「では、お父さん、お母さん、鬼ヶ島へ鬼退治に行ってまいります」
おじい「ああ、立派に鬼を退治してくるがいい」
おばあ「体に気をつけて、けがをしないようにね」

そうですね。

怪我で済めば万々歳です。

太郎「なに、大丈夫ですよ。わたしには日本一のキビ団子がありますから。では、ごきげんよう」

きびだんごが一体、鬼退治の何の役に立つというのでしょう。毒団子でしょうか。急にサスペンス感。

それはさておき、おじいさんとおばあさんは、桃太郎の姿が見えなくなるまで見送っていました。

まるでカーディーラーの営業です。

農家の前は営業だったのでしょうか。

さて、今日はここまで。

次回は仲間集め編。犬と猿と、なんだっけ?お楽しみに。