AIが人間を超えない理由

たまたま見かけたニュースでAIの話をしてました。面白いですね、AI。色々考えました。

今回はAIの性質と、そこから生まれる僕ら仕事人の未来考察の結果をアウトプット。うすーい知識から一生懸命考えた結果です。笑

※AIの説明はこちら(Wiki)

今世の中ではAIが流行ってますね。SNSも自動BOTからAI、為替の取引もAI、業務ですらAI。

数十年後には雇用に影響するなんて言われる勢いです。

ですが、結論として僕は

“AIが人間に全てで勝ることはない”

こう思いました。それは何故か。

“AIはあくまで統計ベース”

だからです。

AIの基本は経験や実例を学習し、統計化したものをベースに的確に対処していくことです。

つまり前例が無いと動けない。経験値が少ないとRPAにも劣る挙動を示します。

ただし、おろそしいほどの密度と速度で経験を積んだAIは尋常じゃない成果を生み出します。

人が10年で積み上げた経験値を1日でひっくり返す事も可能です。

が、重要なのはその“分野が限定的”であること。

例えば

  • オセロや将棋などの有限的なゲーム
  • 言語や集計など膨大なDBを有する処理
  • 画像解析など物理的に人間の器官では限界があるもの

  • 会話など心情が関わるもの
  • 芸術など、数値化できないもの
  • テレビゲームなど、突発的な判断を要するゲーム
  • 漫才など

一言でいうと、AIはその場の突発的な変化に対応できません。人工知能とは言え、本質的に考える力が備わっているわけではないので、導き出す答えは常に過去のデータを参照します。

反面、人間は常にインプットを更新し、実は恐ろしいほどのPDCAを瞬間的に脳内で回しるのだと思います。

人間優位で上げた項目を例にとって見てみましょう。

“会話など心情が関わるもの”

ロボットには感情はありません。統計から01で構成される司令をアウトプットするだけです。

何が言いたいかというと、冗談が通じないということ。

よく会話の中で「いや、良い意味でさ」なんてワードがあります。これが、できない。

何しろ心情や感情がない分、空気が読めない。空気や心情を機械にインプットはできません。せいぜい表情センサーでなんとなく判断するくらいです。

AI「すみません、お気を悪くされましたか」

お客さん「アホか!したよ!」

となることでしょう。そして、そっとお帰りいただくことでしょう。

そもそも相手がロボットならば実際の所、何言われても腹はたたないのかもしれませんが、先程述べたように”前例が無いと動けない”と相まって、営業としては厳しい。

急に振られた質問が前例の無いものですと、間違いなく静寂が訪れます。シーンです。宿題も増えることでしょう。個々のニーズに対応できない。

持ち帰り検討が多すぎる営業など誰が信用しようものか。手練の営業は手持ちの材料ですぐに解決策を提示します。素敵なアウトトークも生成するでしょう。

お客さんからしたら「あなただから任せる」という営業の醍醐味とも言える理由でお付き合いをされる方も沢山います。

したがって、営業職をAIが乗っ取ることはまず無いと思ってます。少なくとも現段階で、月額300円でも私は採用しません。

芸術など、数値化できないもの

これも心情や感情と理由は同じです。AIは創造しないという点も加味すると、芸術家や音楽家、建築家やデザイナーなどのクリエイティブ職もなくならないでしょう。

仮にAIがWEBデザイン市場を食い始めても、10年もすれば結局は同じようなものが世界に溢れかえって飽きちゃう。つまらないものだらけになってしまう事かと思います。

音楽だってそうです。心地よいメロディーラインとか、音色とか、そういう判断はAIもできるかもしれませんが、心は撃てない。

ライブでしか味わえない高揚感なども、深く起因します。

とりわけレベルの高い仕事をされている方は絶対に残ります。センスという指標もまた、数値化出来ないからです。

逆に、「それっぽい感じ」の薄利多売クリエイターは淘汰されるかもしれません。

テレビゲームなど、突発的な判断を要するゲーム

これは実際にテレビで見たものですが、格闘テレビゲームでAIに学習させてどこまで勝率を伸ばせるかという企画でした。

結果はあっという間に勝率100%。一日かかってません。これは驚異的だなとは思ったのですが、その動きに違和感を覚えました。

ずーーーーっと同じ技を淡々と繰り返しているだけなのです。

それで勝率100%。

これ、相手が人間だったらどうでしょう。すぐ対策取られて負けますよね。

結局の所、何百戦も戦ってきた相手の癖やセオリーから対策を講じて先手をとっているだけなので、ちょっと相手のスタイルが変わると全く勝てません。

反面、人間は相手の出方をみて即座に対応を講じることが出来ます。

AIは相手がどう出ようと選択肢は持っている範囲です。

人間は相手の出方によって選択肢が無限に広がります。

つまり、判断をする前に複数の選択肢を作り出しているという事になります。そのうえで行動をチョイス。

今、まさに、生まれた選択肢を選べるのが人間です。

100点で行動するAIに対して、人間は150点、200点の選択肢を持てるのです。

考えてみれば、プロの世界が存在するもの全てに当てはまるかもしれません。ゲームの世界でもE-SPORTが確立してきましたが、彼らがAIに負けることなど創造もできません。

仮に。将棋のや麻雀などで覆されたとしても、誰がそんなもの見たいでしょう。

そんなものはロボコンでやれば良いのです。人の手でやって、初めて感動が生まれるのですから。

プロ野球のピッチャーがAIロボットになったらどうでしょう。

そりゃただの反則です。

プロの世界も、人あってこそですね。

漫才など

さて、そのそろ例題にも飽きてきた頃かと思いますのでここは手短に。

多分、AIにとって「なんでやねん!」は一生できません。

冗談が通じないと述べたのと、空気が読めないからです。

特にトーク番組なんかですと、タレントさんや芸人さんの驚くほどキレキレの脳みそ回転で生み出される表現や間の使い方で僕らは笑います。

誰かがボケて、みんなで突っ込む。「なんでやねん!」「そらあかんやろ!」と盛り上がってるところにAIさんは1人

「おっしゃるとおりです。素晴らしい。」

真面目なコメントの最中で

「なんでやねん!」

スタジオ、お茶の間、凍りつきます。

まとめ

結局の所、対応力、応用力を持ったプロフェッショナルと、細かいことを凌駕する人格者が世に残るのかな〜と思いました。

逆に、月並みは淘汰。自身に戒めねばならないなと、感じました。

ただ、ここまで書いてAIを批判しているような感じになってしまいましたがそれは違います。

AIはAI、人間は人間。双方利がある以上、上手く使っていけば飛躍的にクオリティの高い世界が待っているのだと思います。

AIつかって株で大損した人もいるでしょう。事業に失敗した人もいるでしょう。

あくまでAIは強力な”ツール”であると同時に、労働者や経営者に対する”驚異”でもあります。そうならないように アイデンティティを確立し、オリジナリティを持って、プロフェッショナルにならなくてはいけないのかも知れませんね。